(1)マタハラとは
マタハラとは「マタニティ・ハラスメント」の略で妊娠、
出産、育児に関する内容で女性労働者が職場であういじめや嫌がらせといった行為のことを指します。
内容としては、セクハラやパワハラに近いものもあり、
近年ではそれら2つと並んで社会的に重要視されているハラスメントの1種でもあります。
2020年10月の厚労省の調査結果によると正社員の4人に1人(26.3%)、
派遣社員の2人に1人(48.7%)がマタハラ被害を受けたという結果が出ています。
まさに、マタハラは働くすべての女性たちに起こりえる問題だと言えるでしょう。
法整備も進んでいる関係で、
処罰を行うことが可能になったマタハラです。
ハラスメントの対策義務はどの会社も義務付けられているため、
明確な定義付けも進んでいます。
(2)マタハラが起きやすいタイミング
マタハラが起きやすいタイミングは大きく分けて3つあります。
①妊娠したことを上司に報告するとき
この際に「子育てをしながらうちの会社で働き続けるのは無理だよ」と告げられるなど、
マタハラ被害の相談が一番多いといわれています。
②産休・育休を申請するとき
「育休切り」ともいわれ、
「働けなくなるならいったん会社から離れたら」などと、
解雇を言い渡されたり、
不本意なポジションチェンジを命じられたりするのです。
③産休・育休を終えて元の職場に復帰するタイミング
「一年問休んでいたから」と降格(キャリアリセット)されたリ、
育児中だからと時短勤務を申請しても「うちでは対応できない」と言われるなど、
むげに扱われるケースです。
いかなる理由があろうとも、妊娠や出産、
育児などをきっかけに解雇や降格を言い渡すのは明らかな違法行為です。
企業がこのような対応をしてしまった場合、
社名を公表されるな どといった制裁を受ける可能性もあリます。
では、マタハラについてはどんな法律が定められているのでしょうか。
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